ナーガ

恐怖の報酬 オリジナル完全版のナーガのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ムービープラスにて。

今回見たのは、1977年版でオリジナル完全版でした。
1953年版は遥か昔にテレビで見たことがありますが、ほとんど忘れてます。なので、それと比較はできないです。
完全版じゃない1977年版は観ていません。


前半で、後にニトロを運ぶことになる男4人それぞれの経緯が描かれるのですが、その場面の都市名が出てくるだけで、細かい説明は文字でもセリフでも出て来ません。
その辺りが、映画鑑賞リテラシーとでもいうようなものが必要とされる映画です。
私は1回観ただけではよくわかりませんでした。
これは、私が、欧米系やアラブ系の人の顔を見分けるのが得意でないというのもあると思います。
ちなみにその4人の運転手の1人のジャッキーっていう人は、『ジョーズ』の主演の人です。この人だけ見覚えのある俳優さんでした。

この前半部分は、手持ちカメラで人物に近づいて撮ったような、ドキュメンタリー風の映像が多く使われ、これらの4人の人物に惹き込まれていくような演出がなされていたように思います。

メインの、油井火災を消すためにニトロを運ぶことになってからの展開はとてもわかりやすく、手に汗握るものでした。
初めの方の崩れそうな丸木橋でもヒヤヒヤだったのに、ほぼ崩れている吊り橋が出てきた時はまさか渡らないだろうと思ったら、渡っちゃうし、誘導する人は轢かれそうになるしで、あそこが一番私は怖かったです。

出演者もスタッフもドロドロぐちゃぐちゃになりながら撮影したんだろうなあ。

この頃の映画はCGの可能性がないのがいいですよね。スタントマンかもしれないけど本当にやっているのでしょうから。
こういう映画はもう作れないんでしょうね。作ったとしても「どうせCGでしょ」って思われてしまいます。


運転手の1人が相棒に、奥さんの話をし始めた時は、「ああ、そういう話しちゃダメだよ〜。」って思ったら、やっぱり‥‥。
彼は知らなかったんだね、死亡フラグ。


肝心の火災の消火のシーンが無くて、残念でした。
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