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恐怖の報酬 オリジナル完全版のsallyのレビュー・感想・評価

4.2
1977年、ウィリアム・フリードキン監督作品、ロイ・シャイダー主演の「恐怖の報酬【オリジナル完全版】」を見てきました。

本作品ですが、1977年3月ロードショーで、新宿ミラノ座で1回、その後3番館、中野名画座で当時見ました。

それから私が20代の頃でしょうか、「恐怖の報酬 ディレクターズカット版」と題してビデオが出てそれを購入しました。

当時のロードショー公開時の上映時間が1時間30分、ディレクターズカットと今回のオリジナル完全版が2時間1分の作品になりますが、ロードショー当時は、この恐怖の報酬が大変に面白く、3番館落ちして見直したモノでしたが、ディレクターズカット版には、少々落胆した覚えがあります。

ですので、当時は、ディレクターズカット版ブームでしたが、公開時の編集に、更に手を加えたモノは、駄作だと「エイリアン2」以外は思っていました。

そして、今年オリジナル完全版と題して、「恐怖の報酬」がリバイバル公開されました。

ま、私としては感想は変わりません、やはり、私的には、初版公開版の方がスッキリして良かったかな、今回見直しても、勿論面白かったですが、しかし、1時間30分バージョンの方が私にはもっと良かったな、公開当時は評判が悪かったなんて知らなかったな、確かにロードショーの時、ガラガラだったかもな、今回は、凄い人でした。

また、映像の方もしっかりリストアされていて、大変に綺麗な映像でした。

元の作品で、イヴ・モンタンの「恐怖の報酬」と比べるとリメイクと言うよりリブートされていて、私的には、別の映画として見る事が出来ます。

ロイ・シャイダーも今はこの世にはいなく、私としては、好きな俳優、好きな監督の作品なので、見直したいと思っていた所での公開は大変に嬉しかったな・・・・

この後、ウィリアム・フリードキン監督ってパッとしませんでしたが、しかし、本作品って、結構臨場感よく出来ていて、日本の監督で言うと深作欣二監督ぽい撮り方に、本作品の匂いが凄く感じられ凄くいい作品だと思います。



PS

今回の完全版の上映にあたり、ポスターが向こうのモノそのままですが、配給会社も馬鹿だね、ポスター売れば結構売れると思うのですが・・・・実は私は1枚持っておきたいと思っています。
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