都内映画館で少し前に鑑賞。
緊張感溢れるクライムヒューマンスリラーです。
全員訳あり、運転能力に掛けてはピカイチのアウトロー4人が一攫千金 1人1万ドル、
合計4万ドルを掛けて、
不可能と言われる道無き道を大火事消化の為、
衝撃に弱く危険なニトログリセリンをバディに分かれトラック2台を使い命がけで運ぶ…ストーリーです。
💰💣💰💣💰💣💰💣💰💣💰💣💰💣
元々は1953年フランスのアンリ＝ジョルジュ・クルーゾー監督の作品で、
それを1977年に"フレンチ・コネクション""エクソシスト"で有名なウィリアム・フリードキン監督が膨大な資金を投じ、
アメリカ・フランス・イスラエル・メキシコ・ドミニカ共和国、以上5か国のロケ地を2年以上の歳月を掛けて、
オリジナルとはキャラクター、エピソードも変えてただのリメイクでは無いフリードキンオリジナルとも呼べる様な秀作に仕上げています。
しかし、スターウォーズの煽りを受け興行的に失敗した為、
監督に許可無く内容を30分カットした短縮版で公開され、
まともな評価を受けること無く長い時を経て2013年に自らの手で指揮を執り【オリジナル完全版】を完成し公開したそうです。
(恐怖の報酬 オリジナル完全版 パンフレットより抜粋)
💰💣💰💣💰💣💰💣💰💣💰💣💰💣
前半パートで一人一人にフォーカスし、
其々の持つ顔と命の代償にすらなり得ない危険なミッションに挑まざるを得なかった理由を、
余すこと無く描ききる事によって、
感情移入もすんなりと、後半パートの命懸けミッションの迫力も更に増して観えました。
そんな背景を持つ4人なので、
隙あらば1人でも多く出し抜いて、少しでも多くの賞金を勝ち得たい！とバディ毎に結託してまるで競争の様に欺きあったり、
それでも仕方無く4人で力を合わせて試練を切り抜けたり…。
派手な爆破シーンや犯罪シーンだけでは無く、様々な葛藤やギリギリの状態をえがく心理描写や、
一歩間違えば命を落とす吊り橋のシーン等、見せ場が盛り沢山で、終始ドキドキハラハラで目が離せませんでした。
劇場も満席で、ギリギリに着いたのがいけないんですけど、
私が最後の1席で、1番前の端の席^^;
余りにもな席なのでその日観るのは辞めようか迷っていると、
「座席は画面から近いですけど、映画は本当に素晴らしいですよ！
席が無理なら階段に座って観られても良いですから。
映画は本当に良いものですよー😊」
と背中を押され、人生初の最端最前列！
首は結構痛かったですけど、
劇場の方の言う通り緊張感溢れる素晴らしい作品を劇場で観ることが出来た事に感謝しています😄
また、こうして今の時代に私達が映画館で完全版を観れる様に努力をして下さった"ウィリアム・フリードキン監督"にも感謝を込めてレビューを締めたいと思います。
