このレビューはネタバレを含みます
頑張ってメジャー作ばかり観てると、
どうしてもこういう作品を挟みたくなる。
名前だけは知っていた女性監督アニエス・ヴァルダ初鑑賞。
淡々と映し出される漁村の風景。
イメージの連なり。
意表を突くように展開される斬新なカメラワークは、今見ても目を奪われる。
自然体過ぎる子供達や猫とは対照的に、主演2人の詩的な会話群の戯れは不自然過ぎて、漁村の日常風景とはあまりにもかけ離れたものばかり。それが監督の狙いなのかもしれないけど…
小難しい話をしたいのか、
情感的で小洒落た群像劇を描きたいだけなのか。イマイチ監督の伝えんとするものが、心に刺さらなかった。