このレビューはネタバレを含みます
ハン・ソッキュ氏とソル・ギョング氏の2大俳優の共演はどんなものかと、観る前から心が高鳴っていた。
結論。
どちらかが抜きん出て目立つということはなく、互いが互いを食わず、最後まで2人が主役だった。
毎度ながらハン・ソッキュ氏は、穏やかな表情と声色がとても心地が良く、息子を諭す場面からは今回は善人役か!?
と思わせるも、自分の利益のため傲慢な役柄だと早々に気づかされる。
ソル・ギョング氏の髪色見たときには正直びっくりしたけど(イメージ画像は帽子の下に隠れる白髪だとばかり思ってた)案外似合ってたなぁ。
息子も金髪だし、子を思うが故にシンクロさせたのかなと。
それにしても韓国は貧富の差を題材にした作品が多く、本作も例に違わず。
ジュンシクがミョンフェに憤りを感じてるのに対し、議員だからと息子を殺されたにも関わらず、ジュンシクの妻はミョンフェに媚びへつらっている姿はなんとも物悲しい。
あっちこっち頭をフル回転にしないと話について行けなくなるので、2時間半があっというまにすぎてく。
頭が混乱する場面も多々あるので、機会があれば2度目ましてをしてみよう。
タイトルの部分で。
邦題は「悪」と付けることによって、観る人の感性を凝り固まった想像へ誘導しているような気がする。
原題の우상(偶像)まま、それぞれの解釈をさせるのもまた面白かったかもしれない。