ずっと前から観たかったやつシリーズ。
全体的に軽い感じだけど、それはそれで良い。
香港／中国版の『ごくせん』『GTO』的な。
ドニーイェンが先生役。元軍人の設定で、そこそこ過酷な人生を歩んできたのに、なぜだか廃校寸前の冴えない学校の教師に志願してくる。
問題児ばかりの学校を、明るく、元気に、前向きに、物理的に力強く、変えていく。
今まで誰も触れてこなかった生徒の悩みや背景、教育問題や制度に遠慮せずに「それがなにか？」の精神で向き合う。
こんなクソお節介な先生だから変えられる。
今まで誰にも相手にされなかった生徒たちの夢や葛藤、コンプレックス。
その負の連鎖がやり場のない不満になり、非行になる。
真面目に学問を教える先生ではないが、そんな生徒たちの根本的なところを見て、「なぜ勉強することが必要か？」を説き、彼らの人生のボトルネックを一緒に向き合って解決していく。
いつしか、先生がそんな生徒のために、生徒がそんな先生のために。
今日をどれだけ適当にやり過ごすかしか考えていなかったしょうもない奴らが、昨日までを見つめ、今日を生き、明日を見ていく。
そんな最初の一歩を見つけてあげる先生。
時には、その“元軍人”の腕っぷしで。
彼には彼の暗い過去があり、この学校に赴任したことで、再びその過去が紐解かれ、彼は彼で向き合うこともある。
自分の過去とも向き合い、生徒の明日を見つけるために奔走する先生。
こんな先生がいたら、勉強に取り組む大切さや、なぜにそんな授業があるのかと思ってた“道徳”の意味、“人生の意義”が、ひょっとしたら少しだけ肌で感じられるかも知れない。
そんな素敵な先生に感激。
先生らしいことはほとんどしてない気はするが、生徒の目線で、生徒のことに奔走しながら、生徒だけではないところと、自分にすら立ち向かう勇気、シビれたよ、ドニーイェン、ありがとう。
そして、見せるところは見せる。あの、ロッカールームの戦いと、最後の教室での一騎打ちまでの流れのアクション、めちゃくちゃカッコいい。
そこそこ反撃を喰らいながらも、絶対に下を向かずにギラリと光る眼差しで活路を見出し、一瞬のスキを逃さずに確実に仕留める大立ち回り。
もう、もう、感激。
音楽もエモくて、いつものゴリゴリアクションファイトよりもトレンディさとユーモアが引き立っててコレはコレで良いと思う。
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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います！ご興味ある方は是非お待ちしております！
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