このレビューはネタバレを含みます
「経験がないから書けない」という(キーになるはずの)漫画編集者のセリフからは、監督の視線にポップカルチャーへの理解がないことや、作り手の『セクハラも女に言わせればセーフ』というのも透けて見える。登場人物としても最後までただのクソ編集者にしか見えない。
褒められても主人公が原稿引き上げて自分で発表するって言えば納得だったけど、あくまで編集者に認められるというストーリーを取ってたので、かっこいい人物として配置されてたのか?!とびっくりした。自立とはなんだろうか。
必然性が感じられないタイロケ…。海外にまで着いてくる介護士…(そんな関係性築けてたっけ??)
色々唐突で、主人公は「許す役」を押し付けられているのではないか?という疑問が湧いてくる。編集からセクハラされても、会ったばかりの姉からエゴ謝罪をされても、笑顔の主人公。悟りなのか、諦めなのか。母との関係も冒頭はねちっこくやってたのに…最後はアッサリ。
全編通して登場人物に人格が与えられていないのが気になった。監督は脚本を他の方に任せてみたらいいのでは…?