とぽとぽ

近距離恋愛のとぽとぽのレビュー・感想・評価

近距離恋愛(2008年製作の映画)
2.0
主人公恵まれすぎ、もっと片想いって悲惨で胸締め付けられるくらいツラいよ。もっとピュアな話かと思ってたのに残念。これじゃ人生勝ち組の暇潰しでダメ押し勝利宣言。勝手に全部持ってけ
STEAL THE BRIDE!! "I'm happy, you're happy."他人事じゃない、主人公が自分にルールを設けるほどの遊び人でモテるイケメンで薄い唇(ショーン・ペン系統の顔)で稼いでいて一等地の見晴らし良い大きな部屋に住んでいるっていう以外。つまり共通性ゼロの理想的で完璧なキャラクター!だからか、ヒロインの婚約者にスコットランドの公爵という一見"もっと完璧"なキャラを据えて主人公を惨めに見せようとしているのだけど、それもあまり功を奏しているとは思えず共感には程遠い(という点でやはり本作は男性が主人公だけど男性よりも「こんなイケメンに好かれて追われたい!」という女性に訴えかけるように出来ている?つまり徹頭徹尾男子の味方だった『(500日)のサマー』とかとは対極に位置してある意味夢物語)。キャラというよりシチュエーションとして、このジャンルの頂点名作『恋人たちの予感 When Harry Met Sally』(しかもスコットランドで最愛の人が結婚式なんて『フォーウェディング Four Weddings & A Funeral』思い出す)のようにトムのハンナの場合。主人公の父親役にはシドニー・ポラックでこれまた6回目の結婚をするというモテる役で、血は争えない?そんな当時のヒットソングが使われた典型的な量産型ロマコメの一つではある(まさかのHenrietta聴けたのはちょっと嬉しかったけど、ここぞとばかりにオアシスのStop Crying Your Heart Outはちょっと引いた、、『バタフライ・エフェクト』での使い方の方が優秀だし好感)。だってパトリック・デンプシーとミシェル・モナハンなんて既に時代感じる(二人ともチャーミングな演技を疲労してはいるけど)。六週間離れている間に彼女の大切さに気付き、帰国したら告白しようと思っていたら、彼女はあっちでプロポーズされていて主人公は男なのに花嫁付添人になる、と(←原題MOH)。おまけに他の小技や笑いどころ含めて色々と型にはまっていて、随所の展開も見え見えでありがち(時代錯誤の馬は確かにロマンチックではあるけど)。主人公のバスケ仲間で手伝ってくれる友人たちも薄味で月並み。つまり上述した2つの偉大なる先例としての作品には負けるし足元にも及ばない。『グレイズアナトミー』後の本作みたいにジョージ・クルーニーも『ER』の後スティーブン・ソダーバーグと出会って自身の飽くなき映画人としての才とハリウッドを代表するリベラル兄さんの一面が花咲かなければ、こんな風にパトリック・デンプシーみたいになっていたのかな。つまりハリウッドで今一つパッとしないイケメン枠(ならずに良かった~)。

「正直に生きると決めてる」「それで自分を守ってるのね」
「父親にも愛してると言えないの?」「寝たら毎日会えなくなる」「真面目になれないの?」「指輪の管理と花嫁のサポート」夜のビーズ「特技を活かしてよ」「やつは完璧だ」「何も殺してなくてごめんね」「欲しいならあげるから」「パパはあなたがトムと結婚すると思ってたの」「好きだ、一生一緒に過ごしたい。君は俺を心から笑わせてくれる真の友人だ、一緒にいたい」「彼と結婚しないでくれ」「どんな時でも傍にいてくれる人がいいの」"Turn around! I have to go back."「人違いで出会った君が運命の相手だった」「最低の花嫁付添人ね」「相手を確かめなきゃ」
勝手に関連作『恋人たちの予感』『フォーウェディング』『プロポーズ大作戦』『ブライズメイズ』
TOMATOMETER14 AUDIENCE55
Critic Consensus: Sharp performances by Patrick Dempsey and Michelle Monaghan can't save this forgettable, formulaic chick flick from its comic failings.
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