生々しい嫌な話
社会性を持つ動物の闇である「いじめ」の末路
弱いもの、異質なものを攻撃する習性は他の動物でもあるけど、本来なら反撃するなり逃げるなりできる時に人間はしてはならないとルールに縛られたり、できない場合がある
努力して我慢して傷ついて、耐えられなかったそれらが攻撃してきたらこれ幸いと大義名分を得て叩き潰し、自滅したとしても追い詰めた側にはほぼダメージなし
だって同じ人間として見てないから
劇中でも言及されていたが、「人間追い詰められたら何するかわかんない」
目を背けたい人間の嫌な部分が描かれている。正直見ていてキツいが、自分もそういう部分を持っていることを決して忘れてはいけないとも思う
元々別々の短編をくっつけたとのことだったが、違和感はなかった。最後の回想シーンで絶妙に交差した3人そのものが運命の分かれ道を示しているように感じた
綾野剛と佐藤浩二の演技が凄まじい
限界集落のネガキャンにも見える面もあるが、別に都会だろうと職場の中だろうと似たような話はゴロゴロしている。今回の映画の原作が実際の事件を元にした短編集のうち２つとのことだったが、話がくっついたのは舞台が似たような場所だった面もあるんだろうか
