NaoMaru

未知との遭遇 ファイナル・カット版のNaoMaruのレビュー・感想・評価

3.8
ファイナル・カット版
S・スティルバーグ監督作品

宇宙船や宇宙人との遭遇を通し、彼らと共生できるはずという本作の肯定論は、とうじ大いに感銘した。しかしながら、その後のSF映画の大半は彼らが人類に恐怖や危害を与えるもので、敵対しても共生できないという映画が占めた。圧倒的な知能の差により、侵略されるかもという想念が浸透したからか。

新大陸発見の時代、スペインは鉄砲と騎馬により中南米の先住民国家を容易に侵略した。宇宙人が来たとき、人類も同様な目に合うのだろうか。けれどもわたしは人類をはるかに超えた文明の「平和意識」を信じたい気持もある。一つの答えとしては映画 『 メッセージ 』のように、彼らとの対話にあるのかもしれない。
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