ぽてと

Girl/ガールのぽてとのレビュー・感想・評価

Girl/ガール(2018年製作の映画)
4.0
トランスジェンダーの主人公が夢であるバレリーナになるため、理想の自分を手に入れるために悩み苦しみ、もがきながらも必死に日々を生きていく様を描いた作品。


ドキュメンタリー映画みたいだった。
それほど主人公を演じたビクトール・ポルスターの演技が素晴らしかった。
焦燥感と不安感と抑圧感。
何か言いたいけど言えずにいる、常に何か我慢しているような表情。
よく演じてたと思う。

色々批判された作品だったみたいだけど、
全てのトランスジェンダーがこうであるってことじゃなくって、あるひとりのトランスジェンダーの物語としてよく出来てるって思った。
トランスジェンダーの人の気持ちがわかったなんて烏滸がましいことは言えないけど、寄り添えたらいいなって思えた作品だった。
少しでも彼ら彼女らの心が軽くなるように寄り添い接したいって感じた。

彼ら彼女らの自分自身との戦いは一生続くものかもしれないけど、その上で他者とまで戦うなんてツラすぎるじゃん。
大丈夫だよ、あなたはあなた自身なんだからって伝えたいなって思える良き作品だったと私は思う。
ぽてと

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