げ

Girl/ガールのげのネタバレレビュー・内容・結末

Girl/ガール(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

バレエの練習で血まみれになった足の指、股間を隠すためのテーピングでかぶれた皮膚。バレエのコーチ「痛いのはわかるけどやるしかないのよ」。
学校が合わなくて転校させて貰ったが弟は移った先の保育園?で友達ができずに行きたくないとグズる。恋愛に興味はあるけど心と体の性が違うために一歩を踏み出せない。バレエのメンバーは「あなたは男なの?女なの?ナニを見せてよ。いつも私達の裸を見てるのになんで見せくれないの?」精神的にも肉体的にも限界で治療は遅れ、失神して倒れるララ。
ずーっと辛かったが、ラストに救急車を呼んで(この時に「私はララ」と女性名で言うのが良かった)ナニを切り落とすシーン見ていて痛々しかったが、病院のベットで父親に血を握られ微笑むシーン、鏡で見る自身の姿が揺らぐシーンからの、女性の象徴である長くて美しい髪を切るのもジェンダーのしがらみからなにかを乗り越えられたことを意味しているなと感じた。
バレエは女性への強い憧れだったのかな。
父親の愛もよかった。ずっと付き添っていてくれた。父親がいなければ自殺しててもおかしくないような状況だった。
closeを見て思ったが、いつも心の大きな揺れが起こるのは女子グループのデリカシーにかけるプライベートな茶化した質問なので、監督は過去に女子グループにそういうことをされたのかと邪推してしまうな。思春期の女子グループって怖いよね…
げ