アルテツファード

グリーンブックのアルテツファードのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.3
1960年代。
ニューヨークのナイトクラブで用心棒
の仕事をしている乱暴な所もあるが
心の優しい白人のトニー。
クラブが改装で職を失ったトニーだったが
アメリカ南部の音楽ツアーを企画していた
黒人のジャズピアニストのドンの
面接を受け合格。
人種や階級も違う2人の2ヶ月に渡る旅で
お互いの心が通じ合う実話の話。

2人で過ごす長い時間によって
お互いの考えや思いが伝わって行く

周りから見て完璧そうに見える人にも
きっとその人にしか分からない
思いや悩みがあるのだと思う


ドンのセリフ

白人の前で演奏して彼らの喝采を浴びても
ステージを降りた途端
私はただのクロとして扱われる
そんな侮辱を受けても私には
その痛みを分かち合う仲間もいない
黒人でも無くて 白人でも無くて
まともな男でも無いなら
私は一体何者なんだ

アメリカの人種問題の深さを感じるセリフで
とても心に残りました。


最近SNSに頼って人との繋がりが
保たれている様な日々
それ自体を否定するつもりは無いけれど
自分も含めて狭い範囲の情報で
その人がどんな人かを簡単に判断して
好き、嫌いを決めつけてしまう事が
多くなって来てしまっているかも

どうすれば良いのかは
簡単には判らないけれども
もっと直接会話する機会を増やす事が
大切なのかもしれないと感じました