クリスマスに見るにふさわしい映画だった！🎄余韻がすごい…(わたしは思わず涙が溢れるような感動ストーリーよりも見終わったあとに何時間も考えてしまう映画が好きなんだなといまさら気づいた)
差別されないことを諦めているドクが何を思いながらピアノを弾いて回るのか、理由もなく差別していたトニーがどう変わるのか、実話を元にしているだけあって変わり始めるキッカケって割とささいなことだったりするよなとすごく共感した。
2022年のこの時代でも海外で生活しているとこれ差別だよな？みたいなことを経験することが偶にあるけど本当に気づくか気づかないかのようなことですら暫くモヤモヤっとしてしまうのに肌の色が違うというだけの理由で意味もなく暴力を振るわれるとかレストランに入店出来ないとか夜出歩くと捕まるとかこんなにもハッキリと拒絶されるなんて想像しただけでも辛い。私だったら全く外に出なくなるし人と関わることを辞めちゃうだろうなと思った。
人種の話に限らずだけど差別はダメだよ！って口で言われたところで周りの影響や偏見で形成された価値観ってそう簡単には変わらないけど根本を見直すきっかけに触れることが出来た人はその分だけ視野が広くなれるんだろうなと。トニーの「俺の方が黒人だ」のセリフにそれが詰まってる気がした。
日本は差別がなくて良かったって言う人って一定数いるし自分も少し前まではそうだと思ってたけど外から見ると全然そんなことはなかったと今では分かるけど、差別してしまう人の気持ちが理解できる時点でわたしは差別していた側だったんだろうなと思うから無意識にしてたんだろうなと思うとゾッとした。
