井口誠司

グリーンブックの井口誠司のレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.7
黒人差別、ほんの60年くらい昔の話。

実話系の話は中々乗れないのですが、これはとてもよかった。

物語の展開に意外性はなく、なるべくして進むストーリーではあるが、ゴールが決まっていて旅をするお話ですからそういうものでしょうね。

こんな二人が旅をしたら、そんなトラブルあるよねって感じ。

手紙のシーンがとても素敵だった。
文通のシーンがある映画を観ると、遠距離恋愛だった昔の恋人に手紙を狭まれて、苦手だからやめとくと言ったのが悔やまれる。

トニーはグズグス言いながらちゃんとマメに書いてるんだよね。

ほっこり。
俺はクロのお前より黒だ、
俺は何者でもない
このやり取りが熱かった。

昔、部落差別について考えた時に、似たような事、考えた事もあったなぁ。

この映画みたいな黒人差別は流石に文明社会ではないだろうけど、差別や考え方、立場の違い、僻みや優越感、簡単に片付けられない問題を人間は抱えていると思います。

常に考え続けていたい。