無影

グリーンブックの無影のレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
3.9
評価されている部分も分かり、同時に、反感を買っている部分も分かる。そんな作品でした。
スパイク・リー監督を初め、各方面で批判を浴びているのは、黒人に理解を示す白人をあまりにも良い人として描かれすぎているという点ですが、確かにそんな印象は受けました。いじめられっ子をいじめられっ子視点から描くのではなく、「いじめるのはやめようよ!」と主張するいじめっ子側の視点から描いているというのは、少し言い過ぎでしょうか。いまひとつ、黒人差別と戦ったコンビという描写は乏しかったように思えます。
ただ、そういった観点はさておき、この作品は1つのコンビものとして成立していたと思います。トニーとドクターの掛け合いが軽妙で最高。ラストも、この作品にはもってこいの落とし方ではなかったでしょうか。
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