EDDIE

グリーンブックのEDDIEのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.8
なんとも心地いい映画。しばらく余韻に浸りたい。イタリア系不良親父トニー・バレロンガ演じるヴィゴ・モーテンセン、天才ピアニストのドクター・シャーリー演じるマハーシャラ・アリ、彼ら2人の掛け合いはずっと観ていたいと思わせるほど。
マハーシャラのアカデミー賞助演男優賞には納得だけど、ヴィゴにも主演男優賞獲ってほしかった!けど、ラミ・マレックも素晴らしかったので、1人しか選べないってのはなかなか難しいですなぁ。

本作はアメリカの黒人差別を題材としており、シャーリーは差別の酷い南部ツアーを進めます。そこで彼の運転手に抜擢されたトニーは性格も異なる黒人男性のピアノの才能に惚れ込み、徐々に心を通わせていきます。
「最強のふたり」という感動バディムービーがありましたが、あの作品を彷彿とさせつつも、本作は立場が黒人と白人で逆です。演奏の場面が何度かあるのですが、本当にいいんですよね〜。

あとは予告でも流れたシャーリーがトニーに手紙の書き方を教える場面とか、本作公開から映画を観たらケンタッキーフライドチキンが食べたくなるという彼ら2人が腹から笑い心を通わせる場面など、観た後に思い出しながらニヤけるシーンが目白押しです。

私の一番好きで感動して泣いた場面は、シャーリーがトニーと車を降りて言い争いになるところ。あそこのシャーリーのセリフはかなり心を揺さぶられました。

数えだすとキリがないぐらい名場面が多い本作。確かにアカデミー賞作品賞・脚本賞も納得です。これは噛みしめるほど何度でも観たい傑作ロードムービー。心から笑えるし、感動できる名作です。まだの方は是非とも劇場でご覧ください。
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