人種差別解消のための唯一の糸口を、すごく丁寧に示してる映画。だけどそれだけじゃなくて、キャッチーな会話も、60年代の音楽も、全てこの映画のよさを引き立てるためではなく、物語を構成する要素として成り立ってた。うわーーあったかいーーーって、見終わって1番に思った。ほんとにさいこう！
歴史や種類がどうであれ、結局ひとりひとりの意識を変えていくことでしか、人種差別は解決に繋がらないと思ってる。だけどそれって、たったひとりの意識が変われば、それを受けて周りの環境が変わって、いずれは社会まで変わるってことで。トニーみたいに、元々は人に対する優しさや愛情を十分にもってる人さえ、後天的な教養含む環境に煽られれば、肌の色で差別してしまうのが現実。だけどそれを変えたのはシャーリーの勇気。変えられることを身をもって証明したシャーリーは、ほんとーーーにすごい！そして、それでもきっと心の底では諦めていたシャーリーに、諦めなくていいんだって思わせたトニーもほんとにほんとにすごい！！
はぁさいこう。大好き。ロードムービーとしてもさいこうだったな…。。キュートすぎる会話たくさん思い出せる。人種、国籍、性別、、そんなもの関係なく、ひとりの人間として向き合うことの尊さを改めて感じた。人と人同士だから、楽しい時間を共有して笑うことも、つらいときに支え合うことも、ぜったいにできるはずだよね。
日本もだんだんといわゆる"日本人"じゃない人たちが増えてきている中で、人種にまつわる問題が今以上に増えてくると思う。そんなときにこの映画のふたりを思い出せれば、きっと変わるものがたくさんあるんだろうなぁ。何歳になっても、どんな場所にいても、大事にしたい映画！
