すごく丁寧な映画だった。
ド派手なアクションやCG、ラブシーンに頼らずに純粋な演技とストーリーで心を揺さぶる映画。
雨の中でマハーシャラ・アリが叫ぶ言葉に思わず涙。MGSの小島監督も言ってた「思いもよらないシーンで3回、号泣します。」の意味がわかる・・・ピアニストである母はショパンの「練習曲作品25第11番」のシーンで号泣。
たしかにピアノ曲を知っているとあのシーン・展開が意味することが理解でき、非常に心に刺さるのでぜひ注目してほしい。
アラバマで起きる事件は1962年の映画「アラバマ物語」を彷彿とさせ、改めてマイノリティたちが経てきた歴史は忘れてはならないと感じる。
警官による黒人への暴力が話題になる昨今、終盤のシーンは粋な計らいだと思う・・・いい白人もいれば悪い白人もいる。人間は十人十色。黒人も白人も黄人も肌の色で識別しちゃいけないんや。
個人的には激太りしたヴィゴ・モーテンセンはアカデミー賞主演級の賞賛を送りたい。
