アカデミー賞を取った瞬間にハリウッド含めアメリカの一部から批判が吹き出たというのも分からなくはないけど、僕は所謂『マジカルニグロ』(白人の人種差別意識を更生させる為だけに出てくる都合の良い黒人)というよりは、もっと良い関係の映画に感じた。やっぱり日本人には理解しにくい問題なのもあると思うけど。
トニーだけでなく、ドン・シャーリーも旅を通して彼の凝り固まっていた考え方や生き方が変わっていき、2人の友情が深まっていく様子が微笑ましい。ツアーの最後の街でシャーリーが“木枯らし”を弾くシーンからが最高。