粗野で頭は良くないが、家族に恵まれたイタリア系アメリカ人のチンピラと、教養がありセレブで、司法長官とも交流があるような成功者の黒人の天才ピアニスト、
正反対の二人の永遠の友情を描いた実話のロードムービーです。
白人は黒人が差別と戦う勇気を与え、黒人は白人に常識と教養を与えます。
お互いがお互いにないものを積極的に与え合う友情であって、批判されているように白人が黒人を一方的に救う「白人ヒーロー映画」では決してなかったです。
トニーも白人の貧困層であることも大事なポイントです。
タイトルになった「グリーンブック」は、黒人が黒人のためを思って作られたものですが、その発行自体が差別を受け入れてるようともとれるような、歴史的に見ても皮肉な冊子ですね。
