ウィゴの兄貴のかっこよさが最高でした。
いつもとは雰囲気の違うヴィゴの兄貴も素敵です!
最初は距離感のある2人、しかし長旅で徐々に色の隔たりがなくなり交わっていく。
黒人差別がメインテーマではあるんだけど、それを全面に押し出さず自然に、あえて言うならリアルに映し出していて主張しすぎない作りなのも良かった。
どうしても差別全面に押し出して、結局それしかないありきたりなストーリーになっちゃう作品は多いけど、この作品はそうではない。
寂しさと温もり、それぞれを感じられる作品でした。
ケンタッキー州のKFCに興奮するトニー、フライドチキン初のシャーリー
骨は捨ててもゴミのポイ捨ては許さないシャーリーの「拾いなさい!」に従うトニー。
とにかく最高。
シャーリーは言う。
「白人でもない、黒人でもない、男でもない私はなんなんだ?」
確かにシャーリーを見ているといつも一人ぼっち、白人には差別され、黒人にも避けられる。
しかし終盤は最後の演奏で、楽しそうで一番活き活きした演奏を見れた。
アメリカのクリスマスはアメリカ中が幸せな雰囲気や空気感で包まれる。
ラストの警官はクリスマスの魔法のおかげ?
それとも、悪いやつばっかりじゃないってこと?
ラスト、トニーがシャーリーの家に行くのかなと思っていたけど逆だったが最後のセリフで理解した。
「旦那さんを返しましたよ」。
そして最後に奥さんがシェリーに「手紙をありがとう」。
いいお話で楽しめました。
2019年276作目