ボブおじさん

海底47m 古代マヤの死の迷宮のボブおじさんのレビュー・感想・評価

3.4
前作で手応えを感じたヨハネス・ロバーツが引き続き監督・脚本務めた海洋パニックスリラー「47mシリーズ」の第二弾。

薄暗い水中、減っていく酸素と見えない出口、そしてサメへの恐怖というプロットは引き継いでいるが、物語は独立しており単独でも楽しめる。臨場感を出す為、部屋を暗くして鑑賞した。

異母姉妹を含む4人の女子高校生による、パニックスリラーお決まりのキラキラ輝く青春描写から物語はスタートする。主演のソフィー・ネリッセに加えてジェイミー・フォックスの娘コリーヌ、シルヴェスター・スタローンの娘システィーンという2世俳優たちが共演した。

神秘的なマヤ文明の遺跡が眠る海底洞窟の中をダイビング中に、まるで遺跡の番人のような巨大なサメに襲われた4人が、入り組んだ海底遺跡の奥へと迷い込む。出口の見えない中、徐々に酸素が減っていく描写は見ているこちらまで息苦しさを覚えてくる。

前作よりもサメの登場が意外と早く前半からハラハラさせる場面が続く。危機を脱したかと思ったら、また危険を冒して潜らなければならなくなる。

ただ後半は文字通りの出血大サービスが連続してやや食傷気味。これでもかというジャブが続き、手数は多いが強烈なカウンターパンチに欠けるといった印象だった。

原題にあるUncagedの意味がラストに回収される。