このレビューはネタバレを含みます
めちゃくちゃ怖い。
ホラーはとにかく核心を見せない。チラ見せを繰り返して引っ張っていくのが好奇心をかき立ててくる。
コンジアムではゴープロみたいなカメラやオート撮影カメラ等で全てが実際に撮影された映像としてスクリーンに映し出される。各自が装備したカメラでそれぞれの恐怖し慌てふためく表情がアップで映る。前半の旅行にでも行くように楽しげな表情と対比的だ。ここでもうお遊びは終わり。ここから本番です。そう言っているようで、これを見ているとこちらにも恐怖が伝染してくる。
定点カメラに写っている登場人物が何か見えないものによって画面の奥のカメラの死角へと引きずり込まれていく。パラノーマルアクティビティ以来よく見る表現だけど、何度見ても不安恐ろしい。
ホラーの核心、お化けはそう簡単に直接視界には映らない。暗示カメラの映像やモニター、ライトの影などで存在のアピールのみを繰り返し登場人物と僕ら観客を追い詰める。新しい恐怖演出とは、つまるところ新しい核心の隠し方だろう。
核心が一度姿を表してしまえば、巣をつつかれた蜂のごとく徹底的に追い回す。登場人物は後悔し、懺悔し、命乞いをするがもう遅い。
怖い映画でした。韓国ホラー恐るべし。