YUMI

ザ・ハント ナチスに狙われた男のYUMIのレビュー・感想・評価

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目の付け所は良いというか(えらい上目線ですみません!)、非常に興味深い史実の発掘という点では貴重な作品だとは思うのですが、いかんせんテンポがノロくて、途中から退屈してしまいました。
特に主人公が何度も悪夢にうなされて飛び起きるシーンは、クドいなと思いました。ま、あの状況下で、彼が身体だけでなく心も衰弱して極限状態に追い込まれていくのを描きたかったというのは分かるのですが。
原題の「12th man」ってのはなかなかいいタイトルですね。放題はちょっと合ってないというか、「狙われた男」というより、むしろそれを助けた人々の方が印象的だったから。
それまで淡々としてるのに、クライマックスのトナカイの大移動のとこは、なんか壮大さを取ってつけたような感じがしました。しかも「アイツ」が戻ってくるってのは、いくらなんでも御都合主義というか、なんでここだけ感動動物映画みたいになってるの?と。
主人公の事を好きだった女性が、この後20年も結婚しなかった、って話は切なかったです。再会は出来なかったのでしょうね。
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