れおん

フロントランナーのれおんのレビュー・感想・評価

フロントランナー(2018年製作の映画)
3.4
1988年、アメリカ大統領選で最有力候補、フロントランナーとなったゲイリー・ハート。史上最年少で民主党大統領候補となり、ジョン・F・ケネディの再来とも言われていた。彼は期待されていた。当選は確実。予想もしなかったであろう、たった一つの出来事で風向きが変わってしまうことを。
「セッション」で製作総指揮として関わっている、ジェイソン・ラントマン監督。日本人が大好きなヒュー・ジャックマン主演。素晴らしい演技派のJ・K・シモンズも重要な役柄で出演。
"社会"・"世間" が目まぐるしく変わる現代にこそ、ある種の教訓として見るべき必要のある作品。たった一つの報道。その報道は彼をフロントランナーから引き摺り下ろすほどの報道であったのか。当時も受け入れられなかったように、現代社会でもあってはならないことには間違いない。道徳心、モラルに関わることであり、米国大統領たる人物は "完璧" でなければならなかった。
薄く広く、浅くわかりやすい。具体的なことは説明を省き、ゲイリー・ハートがどのような人物でどのような決断をしていくのかをテンポ感良く一本の映画として上手くまとめ上げている。映像も見やすいし、音楽も映像に惹きつけるようなアップテンポなもの。端的なストーリー。
ゲイリー・ハートとドナルド・トランプ。一方は大統領選落選、もう一方はアメリカ現大統領。彼らの "違い" は一体どこにあったのか…
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