葉野宗介

いろとりどりの親子の葉野宗介のレビュー・感想・評価

いろとりどりの親子(2018年製作の映画)
-
「普通」と違う家族たちのドキュメンタリー。映像とかに関しては見やすいし押し付けがましくもなく良かった。
内容はとても興味深く惹き込まれた。
自閉症の男の子のパート凄く良かった。自分を「檻に入れられた虎」と表現したところとか。きっと気持ちは伝わってるはず…とかどこかファンタジックに考えてしまいそうだが、本当に全て伝わっていて、体の動きを抑えられないとか、常にノイズが聞こえていることの苛立ちとか、そういうものによる弊害とわかって、自分が感じる生きていてどうしても〇〇できない瞬間みたいなものとどちらかといえば近い気がした。見て良かったなと思えた。
低身長症のパートは「障害を治そう、なくそうという考えは差別的」っていうのが難しくて、勝手に不幸とか可哀想って決めつけるな!はわかるけど、たとえば目が見えない暮らしとか大変なのは絶対大変だしそこに差別的な思いはないんだけどなぁ...という思いがあった。
そして息子が殺人犯になったご両親のパート タ
は全く別の一本が始まったみたいだった。年齢が上がるたび、他人事じゃない苦しみに共感が強まってしまう。
葉野宗介

葉野宗介