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峠 最後のサムライのtheocatsのレビュー・感想・評価

峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)
3.6
まずは戊辰戦争における長岡藩の立ち位置、及ぼ戦況のあらましを知りえたことに感謝。

その長岡藩老中:河井継之助としての役所広司をメインに据え、彼の生きざまが窺い知れたことも興味深いことではあった。
ある程度は西軍との合戦の有り様も描かれ、ぐっと力が入った場面もあったことはあった。
東軍側生まれの身としても無念と地団太踏まずにはいられぬ心境にも・・・

といった穏やかならぬ心情にさせられながらも、映画全体の感想としてはもう少し「激動の幕末波乱劇」をダイナミックに描き切っていてくれたらなという物足らなさは残る。
でも、小泉監督の過去作を振り返るならば、本作の雰囲気も納得できるものではあったけれどもね。
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