なまくらウォッチメン

バスターのバラードのなまくらウォッチメンのレビュー・感想・評価

バスターのバラード(2018年製作の映画)
4.1
コーエン兄弟監督による6幕構成のオムニバス西部劇
人々に訪れる不条理な死を描くブラックコメディ、というコーエン兄弟の十八番的領域ですね

各章のざっくりとしたテーマ
1…盛者必衰
2…因果は巡り還る
3…ある興行師の非情な選択
4…死に至らしめるは人の業
5…時には不確実な方が良い
6…賞金稼ぎの死神

どの章もシンプルな話にしっかりオチがついていて素晴らしい
不謹慎ながらもコメディ色全開の話もあれば、ゆっくりとしたテンポで最後にはズシンと響くも話もあり、各話で差別化が図られていてよく考えられています

また各章にバシッと決まった一枚画があるのも流石コーエン兄弟といったところ
特に2章と4章の構図が個人的に好きです