Nakanishi

華氏 119のNakanishiのレビュー・感想・評価

華氏 119(2018年製作の映画)
3.6
マイケル・ムーア監督は姿勢が一貫しており、ブレがないので安心して鑑賞できます。今回も人種差別と銃に対して「NO」と訴えています。

2020年のBLM運動はまさに人種と銃の問題で、なぜあそこまで大きな運動に発展したのか、少し理解できたような気がします。(本音としては、アメリカに住んでいない僕が「理解できた」と言うのはなんか違うような感覚があります。)

さて、本編についてですが、トランプ VS マイケルムーア…ではなくスナイダー知事 VS マイケルムーアがメイン。人種差別などの「分断」がトランプ大統領誕生に繋がっている、というような内容です。

今までにマイケルムーアの映画は数本観ていますが、今回はかなり難しかったです。途中で何度も一時停止をしてWikipediaを漁ったり、巻き戻してもう一度見たりすることが非常に多く、映画館で観なくて本当によかったと思いました。おまけにオチもふんわりしているので、カタルシスも得られません。ですが、わかりやすい結論を出しづらい複雑なテーマを扱った映画ということなのでしょう。

マイケルムーアの映画全般に言えることですが、これを鵜呑みにするのではなく自分がどう思うかが大事だと思います。いつも勉強になるので監督の最新作は常にチェックしたいです!
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