このレビューはネタバレを含みます
うーん、都合のいいトリックだな。
よくよく考えれば、彼女の公的な死が必要で、宝石を盗んで、彼女が酒に一服持って、皇太子の処罰までアイゼンハイムが付き合う、まあ筋が通っていると言えば通っているけど、都合良すぎるんだよね。
もっと伏線は必要だったし、裏舞台の説明も不足している。致命的なのは仮死状態にする薬、まことに都合がいい。
警部の頭の中では全てが繋がったようだったが、そのくせ、ゴーストのイリュージョンは全く説明しない。なんかね、うそーん、ってなった。
音楽や撮り方は大したものだったし、雰囲気は、よくあの限られたセットや一区画だけの街並みで中世風を出しているな、と思ったけれど、うそーん、という気持ちは変わらない。
警部みたいに見事にやられた感がないなー