社会という悪が産み落とした、笑顔の狂気。
心優しき普通の人間が、自分の狂気に慣れていく様が描かれています。
社会の冷たさをもっともっと、もっと酷く演出してほしかったです。
社会に対してのメッセージも含まれていると思うので、徹底して最悪を描いてもよかったはずです。
そうすれば、より同情できてフリが効きました。
あくまでドラマとして作っていると思うので、不自然な狂気では浮いてしまう、それは分かるのですが、狂気が足りませんでした。
目を背けてしまいそうになるほどの、「何か。」
人間の限界狂気。
そういうモノをジョーカーには求めてしまいます。