映画ケーン

ジョーカーの映画ケーンのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.7
上から手を差し伸べられる嫌な感じがする。
金持ちが喜ぶ、金持ちの為の貧乏人の映画。

よく言われる「社会性」の面白さがある一方で、物凄くよく出来ていて(映画の「よく出来てる」は両刃の剣)、感情的な爆発が無い。
例えば『ファントム・オブ・パラダイス』の様にアートではなく、感情の爆発をそのまま爆発の様に描く、という面白さがない。だから、気取って見えるし、インテリに手を差し伸べられてる気分になる。
真面目な映画。

「アメコミ”なのに”アート映画として仕上げた」という点が主な評価だろうけど、80年代の時点でコミックの『バットマン』シリーズはその域に達してる。

超絶面白くはあるんだけどね。
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