人生で一度は見たかった作品で、本当に最高でした。
突然、ジョーカーが生まれるのではなく、何度も何度も普通になろうとして、何度も何度も周りに寄り添って、でも何度も何度も否定され、虐げられ、ミスをし、それでも、何度も何度も立ち上がる優しく、強い青年でも、何十年と否定され続けると、ジョーカーになってしまうんですよね。
特にジョーカーが、ＴＶ番組に出る妄想をするシーンは本当に好きです。
現実で否定され続けると、想像に依存するようになるんですよね。
最初はこんなの想像でしかない。と思ってはいても、どんどん依存していってしまって、最初は突発的だったものが、自ら現実に起こしてしまう。
その過程が、静かでお洒落な映像美と共に見れたのはとても良かったです。
ダークヒーローで設定もジョーカーなので、普通のアメコミのようなヒーロー感が薄めだったのも良かったです。
