素晴らしい!
まさかこんな内容だったとは…
ホラーでダークな殺人のお話なのかな?と勝手な想像で内容を予想していましたが、
とんでもない!!
ジョーカーを作ったのは彼1人ではなく、彼を取り巻く人々と世間がこうさせたのかも。
コメディアンという夢に向かって進む彼の姿は尊敬できる物があったが故に、ジョーカーへと変貌をとげるのは悲しかった。
そして何といっても演技が素晴らしい!!
トイレでのアドリブダンスシーン、
口元の血を塗り広げる表情、
どこをとっても、観ているこちらにも感情を伝えられているような表現力。
素晴らしいです。
また観たい。
以下ネタバレ含む
後半に明らかとなった主人公の病気の元凶について。
主人公が悩まされていた、精神的に追い詰められると笑いが起こってしまう病気。
これは子供の頃に虐待をうけていた事で発症してしまったんだね、
自分の身と心を守るためにも、笑うしかなかったんだ…
長い間、自分を苦しめてきた元凶が親にあったと分かった時の、彼の気持ちを考えただけで胸が張り裂けそうでした。
彼の生きてきた環境の辛さを作中で観てきた経緯があるので、映画のラストには彼に同情してしまう感情の方に大きく傾いていました。
ラストの炎に包まれたあのシーンでは、確かに私もピエロの仮面も被った側の1人として存在していました。