このレビューはネタバレを含みます
うーん、これってアメコミヴィランの映画よな?とところどころ感じた。
まるでそれを免罪符に反体制を掲げたカタルシスのようだ。
すべてが現代社会に刺さり、自身の弱さを自覚する観客にとっては今作のジョーカーと投影してしまう節もあるのではないだろうか。
すべてが皆ジョーカーになる布石がある……そんなある種絶望的な演出をしながら、一方でバットマンを生み出す『大衆への救い』も描く。
(バットマンの本名を覚えてなかったので、鑑賞中は「きっとこの子は復讐を決意し何者かになるのだろうな…」と思っていた)
決してジョーカーはヒーローではない。
MCUもDCEUも詳しくないが、
MCUは8歳男児として鑑賞することが多いなか、近年のDCEU作品は「ザ・バットマン」ないし「ジョーカー」含め(DCEW?)どんな心境で観ればいいかが定まらない。世界も舞台もすべて虚構だというには、あまりにもリアリティドラマに近寄りすぎている。