ジョンマルコビッチ総統

ジョーカーのジョンマルコビッチ総統のレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.5
ある社会的弱者の男が怪物になるまで。
2回視聴を断念して3回目でようやく最後まで見た。
ジョーカーを演じるホアキンのことは割と好きになるけど、内容は暗くて鬱々としていて思ったほどのカタルシスもないので、主人公の滑稽な哀れさに共感性羞恥のような座りの悪さを感じさせられる。

社会の分断を反映させた展開が多くのアメリカ人のハートを掴んだのだろうと推測できる。

陰影強めの映像が良い。
その陰鬱としたなかのジョーカーが、異物のように、あるいは象徴のように映え、素晴らしい映像美を創り出している。