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ジョーカーのdtw95のネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

記録のために書きます。

ホアキン・フェニックスは素晴らしかった。彼の演技が迫真に迫るものがあり、脚本や演出の悪さがいい感じに薄まった。

なおここからは制作側のダメなところや、気になったところを列挙します。

・貧乏なはずのアーサーはなぜずっとタバコを吸ってるんでしょうか?

・殺す相手と殺さない相手の基準があやふや。

・憧れのお隣さんとの関係が妄想であることがわかるシーンに回想シーンは要らない。すでに見たシーンを再度見せるなら別アングルとかで工夫してほしい。

・子供の頃の虐待シーンの回想が急に第三者視点で意味がわからない。暴行をお母さんの彼氏から受けるなら、一人称視点でしょうが。

・電車でリーマン3人を殺したとき、ピエロのカツラを電車に忘れてしまうが、あの伏線が薄すぎて意味がわからない。後に刑事から問いただされるわけでもない。

・刑事が電車で暴徒にボコボコにされるが、彼らはそれほど悪くないから、あのシーンの意味合いが薄い。それならもっと悪い刑事の演出があってもよかった。

・デモを掻き分けながらウェインのいる劇場に行くが、あの件があっさりし過ぎててどうもしっくりこない。劇場にも簡単に忍び込むし。ウェインと話す以外特に何もしないし。

・お母さんとの関係がいまいち描ききれてない。殺すくらい憎んじゃうのはわかるけど、もっと複雑でドロドロした感情でしょ。もっと丁寧に描いてよー

・最後は結局どうなったのかわからないからぬるっと終わる。で、どうなったのさ。くすぶるのか、それとも天性の犯罪者に昇華するのか?それがジョーカーとして一番大事でしょ。

・彼がなぜジョーカーになってしまったのかがハッキリしない。病気のせい?生い立ちのせい?世情のせい?全部あっていいんだけど、どれもさほど決定的でないことが気になる。

まだまだ色々ありそうだけど、一旦ここまで。
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