このレビューはネタバレを含みます
あのジョーカーの過去って、いったいどんなにハチャメチャだったんだろう？？
そんな風に思っていただけに、びっくりしました。とても身近な、社会的弱者の半生であったことに。
身近というのは、何も彼のあの人生をよくあるものと受け取ったわけではありません。あんな人生は、なかなかない。
でも、社会的に弱い立場にいる彼の怒りと屈辱は、多くの人が一度は少なからず感じた事があり、これからジョーカーになっていくこの男に、「なんでか自分は共感できてしまう」と思った人もいるのでは。
自分の一部を蔑まれ生きる人、貧困で生活に必死な人。
彼の人生と、自分の人生にほんの1点でも、共感点が見つかってしまったものだから、私は身近と感じざるを得ませんでした。
バットマンを見ていたときは、ジョーカーに対して、「どうしてこんなひどいことができるの」と思っていた。ブルースの視点から世界を見ていたからです。
ジョーカーを通して世界を見たら、社会に対して憤りを覚えた。そして、彼が悪のカリスマ性を備えていくことに、爽快さを覚えることさえしました。
善悪って、そのひとの立場や環境で簡単に変わるし、自分もまたどちらにも転がりやすい、扇動されやすい群集の一部であると感じました。
あの人生だから、ああなってもしょうがないと肯定はできません。
悲劇を喜劇と転換してしまう彼は、まぎれもなく異質で、歪んでいます。
しかし、とても魅力的でした。
正論に中指を突き立てて嘲笑ってみたい、このポイズンな世の中で。(？)
ストレスですかね。
会社いきたくねぇ
それはそうとこのあとマーゴット・ロビーみたいなめっちゃかわいいカノジョGETするのか…めでたしめでたし😇
