nanami

ジョーカーのnanamiのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.7
衝撃的。悪とは何なのかを考えさせる作品だった。

「人を笑顔にしたい」という純粋で美しい気持ちを持ったアーサーが、悪の道へと堕ちていく様は、観ていてとても胸が痛くなる。

最も恐ろしく感じたのは、ジョーカーを宗教的シンボルの様に崇拝し、ピエロの仮面をかぶって街を破壊する、多くの民衆達の行動。
アーサーの起こした殺人は「たまたま初めに行動を起こしたのがアーサー」であっただけで、
社会や上流階級の人々に虐げられる事にフラストレーションを溜めている人は大勢いたのだという真実は、社会に根付く残酷さ・無情さを浮き彫りにしていた。

誰だってアーサーになる可能性があるし、
これから日本でこういう事が起きるかもしれないよな、、と他人事には思えなかった。(何か洗脳された気分)
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