このレビューはネタバレを含みます
這い上がろうと必死にもがくのも虚しく奈落の底に落ちていくアーサー…
あまりにも孤独で見ていて苦しくなる映画。
最初「?」だった事柄がストーリーが進むにつれ「!」になっていく。
後半に悪のヒーロー「ジョーカー」が誕生するシーンと「バットマン」誕生のシーンが描かれている。
どちらにも共通するのは孤独。
がしかし、一方は裕福で一方は貧しい。
何が正しくて何を支持すべきなのかよく分からなくなる。
アーサーの生い立ちを考えると、こうなるのもよく分かる気がする。
特にフランクリンショーでのアーサーの言葉には説得力がある。
ストーリーは重く苦しいけれど、ラストシーンで喜劇のように描いた監督の腕にも拍手を送りたい。