ジョーカーのぐれーすのネタバレレビュー・内容・結末

バットマンのバの字も知らないまま鑑賞。面白かった。
Jokerという殺人者は、困窮や唯一の肉親であると思っていた母親からの"裏切り"、偶然手にした凶器から生まれたという話。もしかすると途中から飲めなくなった?薬の影響もあるのかもしれない。とはいえ彼が行っていることは、どのような理由があれ「認められる」「ゆるされる」行為ではなく、あの品の良いお坊ちゃんが、この後バットマンになったとして、彼にもし超法規的に裁かれるのだとしたら、それを行ってはいけないと思って幕。彼自身が周りに合わせて笑っていた声をすっとひそめたり、最後に「君には理解ができない」とはっきりと線引きをしたり、判断能力は十分備わっているように見えたが、だからといってこれが「あなたの物語」と言われると違うように思う。ただあの映画の中で追われる側になるであろう自分が、自分の人生の経験からそのように主張しても、きっと"こちら側"でしか支持を得られないんだろう。
また彼がsubjectiveに判断する善悪においてはrich/poorの対立もないので、盛り上がっている群衆もそれにいつか気づくのだろうと思うと、他者から持ち上げられることは本当に偶然と些細な行き違いなんだなあと。

Jokerのダンスと音楽は美しかった。