1人の男が超有名ヴィラン・悪のカリスマ「ジョーカー」に成っていくまでのお話。
最後にはジョーカーになるという結末はあらかじめ決められていたはずなのに、丁寧に蝕まれていく様子を描くことでとても惹き込まれた。ジョーカーは初めからジョーカーではなく、世界によって創られた悪で、誰もがジョーカーになり得たと思う。
そういう意味で彼がカリスマと言われる由縁を垣間見た気になれる作品でした。
主演のホアキンフェニックスの演技はもちろん素晴らしいし、随所にシンメトリーな構図を多用し、それらを崩すことで人格が狂っていく構成も面白い。
ジョーカーの甲高く脳にこびり付く笑い声は暫く忘れられそうにない。最高。