この作品については、なんだか単に良し悪しで感想を述べてしまうと、違う気がするから、とりあえず私としての判断はエンターテインメントとしては良い映画だったと思う。
真面目に語ってしまえば、世の中にはアーサーのように上手くいかないことばかりで生きていくことが辛い人たちが、程度の違いはあるにせよ少なからずいるわけで、じゃあそういう人がジョーカーのようになることを肯定していいかというとそういうことはないわけで、ただ何というか救いの手を誰かから差し伸べてもらえたらよかったのにねと、それだけしか考えられない。
音楽と映像（編集？）がクールで、スタイリッシュな映画でしたね。ホアキンフェニックスって特徴的な顔なのに、観る映画によって本当にそのキャラクターに見えるんだよなー。それが上手さってやつか。
終わり方はもうちょっとカッコよくできたんじゃないかと少しばかし不満。
殺伐とした世の中にも優しさがあれば良いのに。優しさを見つけ出せたらいいのに。
