レイトショーにて。
観賞前に賛否両論ある事実と、社会現象になるぐらい影響を人の心に与える、またはセラピーに行く必要がある等…問題が絶えない作品だという事を把握した上で。
2019年の後半に入り、ようやく本当に素晴らしい作品に出会えた。
個人的には前のめりになるぐらい、スタートと同時に秒で世界観に浸ることができた。
関連作品のバットマンで、復習はしたものの、まったくその必要がなかった。
むしろ、今作は予備知識無しで単体で観て欲しい!
古ぼけたマンションで病弱な母親の看病をしながら、淡々とした日々を過ごしている主人公アーサーがコメディアンとして夢みる未来に小さな希望を抱く。
自らの発作と戦い懸命に生きる姿と、世の中に対する不満・不平との葛藤。
ピエロに扮するコメディアンとして
「人をただ笑らせる仕事をしていきたい!」
…そんな人間が、ある事件をきっかけに覚醒する。
一人の男が終始、非難され、裏切られ、堕ちていく様子はなんとも言えない気持ちに。
主演のホアキン・フェニックスは本当に本当に素晴らしすぎて演技は鳥肌。
仕草や特徴的な笑い方や、目の動かし方、つい、きみが悪いと思ってしまう程の思考回路や表情や動き。
TV SHOWでのロバート・デニーロとのシーンは特に印象的。
そして、楽曲も素晴らしかった。
今作は人間の深層心理をエグるぐらい、かき乱してかき乱して、表面上での世界を非難し、現実逃避をさせない、強いメッセージ性を必然的に感じることになる。
主人公アーサーが訴える言葉には、重みが強くあり、現実社会でも賛否されている問題。
納得してしまう自分がいた。
解決策が難しいとされている問題を大胆的に表現できているなぁ〜と思った。
たしかに、観賞後はモヤモヤした気持ちには間違いなくなったけど、絶対観て欲しい作品だと強く推奨します!