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ジョーカーのCのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

よかった。

・アーサーに感情移入してしまう。自分なら笑えない。そんなジョーク、笑えないよ。あまりの状況に突き抜けた狂気が辛い。それでも彼は生きていくのだな、苦しみや理不尽や、悲しみを、絶望するんじゃなくて、笑いながら。コントロールできないことばかりで。そう思うと悲しいわ、どうしようもない気持ちになるわ、モヤモヤするわで、いい意味で鑑賞後苦味が残った。

・あれ、どこまでがほんと?の加減が非常にスマート。

・善も悪もみんな主観だ、だから俺も自分で決める。

・鑑賞中、終始絶妙な緊張感。

・映像が美しい。ノーラン監督のバットマンシリーズほど画面が暗すぎず見やすかった気がする。

・最後のシーン、赤い血のような足跡は、カウンセラーを殺したのかな?

・ジョーカーの出で立ちがオシャレで見映えする。色合わせ完璧な衣装。あの踊る階段のシーン。
体のサイズぴったりの、あんなしゃれた赤のスーツ、彼の暮らしぶりからすると持ってるのおかしいだろって、ツッコミはできるのだけど。まあ一世一代のテレビ出演のために、彼なら服屋へいってタダで奪ってきちゃうとかありえるかもなと脳内補完。緑のシャツも、マスタード色のジレも、緑の髪も色合わせ完璧で。やっぱりかっこいい。好き。

・昔の映画のような、黄色いフォントに飾り文字のタイトルやエンドロールがオシャレ。

・描かれている内容は悲惨で、狂ってて、絶望と暴力に満ちてるのに、悠々と流れる音楽や小洒落た雰囲気とのギャップ。
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