さとし

ジョーカーのさとしのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.7
ジョーカーが思った以上に人間らしく、寂しく悲しい人間であると思った。それ故にダークナイトのジョーカーにまで行きついてしまった程に世を怨み、憎しみをもってしまったということに悲しみを覚えた。

しかしそれが過ぎた。自分の中ではジョーカーは悪の権化であり、カリスマであり、頭脳的故に周囲を畏怖させてしまう男だった。殺しても死なない、どこにでも神出鬼没の様に現れる、すべてを見透かしている様に感じる、など人間でありそれ以上の能力はないのに、あるのではと思わせてしまうような特別な悪役だった。

個人的にジョーカーは、その過去からでも同情の余地のある人物にしてしまっては、その魅力が良い意味でも悪い意味でも変わってしまう気がする(自分は残念という意味で)。

あと周囲を巻き込ませるカリスマ性はもちろんあると思うが、反乱を起こしていた市民はみんながジョーカーを受け入れ、肯定していた!?バッドマンで見られなかった面もあり、例え同情できたとしても、バットマンの世界観、ジョーカーの人物像としてはあまり納得がいかなかった。

自分だけか?

ホアキンの演技はもちろん曲の空気作りなどはもちろん素晴らしいです。
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