ヒース・レジャーのジョーカーのスーパーなヒールぶりが先入観としてあって大いに期待していました。
しかしこのジョーカーはただの壊れた可哀想な人。
小人は逃すものの後は弱者を不意打ちにするみたいな後味の悪さ。
狙いなのでしょうがあまり気分良くなかったです。
この脚本監督は芸術肌で壊れている気がする。
ダンサーインザダークとかセブンみたいな。
僕の中のジョーカーの最強イメージが萎んだ感じです。
そこそこ楽しく拝見しましたが過剰に社会的な気もしました。
スコセッシっぽいです。
デニーロに「キング・オブコメディー」の妄想。
クリームの「ホワイト・ルーム」とか。
全体的に一本調子で意外な展開もなく、淡々と進んだ心理劇みたいな。
浅い気がしましたが何か見逃しているものがあるのかな。
ホアキン・フェニックスの狂いっぷりとデニーロのクソっぷりは見事です。
