ケンケン

ジョーカーのケンケンのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
5.0
「君には理解できないよ」
ラストシーンのこのセリフは僕に言っているのかと思いました。僕らがどんなに頭を回しても彼ら障がい者の気持ちの何パーセントも理解することはできない。だからこそこの映画は危険なのだ。アーサーと同じような境遇にある人たちの奥に秘められた気持ちを解き放してしまうからもしれないからだ。
偉そうなことを書きましたが深く考えずに見ても全く問題ないです。単純にホアキンの引き込まれる演技には拍手を送りたいです。チェロを主にしたBGMも荒廃したゴッサムの街を想像させます。間違いなく2019年最高の作品です。
また吹き替え版も視聴しました。
パイレーツ・オブ・カリビアンのジャック・スパロウやワンピースのサンジなどで知られる平田広明さんがアーサーの吹き替えを担当されています。
完璧でした。今作の見どころでもあるホアキンの苦しむような笑い声。とても良く再現していて驚きました。節々から伝わるアーサーの悲痛な叫びを私達に伝えてきてくれてすごく満足しました。
ケンケン

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