とっても暖かい家族が描かれていました
山崎努が演じる父の70歳の誕生日に
娘二人は母に呼び出され
そこで初めて父の認知症を知ることになる
娘達はこれから何が起ころうとしているのか予想もつかない不安が頭をよぎる
娘二人の私生活は上手くいってない上に
父の認知症は年々酷くなり
やがては父親中心の生活に変化していく
いつも一緒にいる母親のことまで
忘れてしまう時もあるが
ふとした時に若い頃の思い出が蘇るのが
新鮮に感じられた
そのエピソードにもジーンとくる
認知症になって自分達のことを忘れたとしても
命ある限り父親には変わりはない
それに周りから見ると大変な出来事のようでも家族の絆があるからこそ
大変とは思わないんだろうなぁ…
娘達が認知症の父親に愚痴をこぼし
"父ならなんていう言葉をかけてくれるんだろう…"という心境は
私でもそうするかもと思えて泣けた
親を看取るのって最後の親孝行なのかもしれないし
今まで育ててもらったことを感謝する場なのかもしれない
それぞれのキャストの演技が素晴らしい
作品でした